「明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ」
この本は、不登校をテーマにしたものです。
不登校になる理由の一つとして、いじめというのはありますが、そうでないものもたくさんあると思います。何となく行きたくない・・・とか、自分でも理由が分からないって人も多いのではないかと思います。
そういった子供たちのために、或いはそういった状況に置かれている、もしくは置かれつつある、お子さんをお持ちの親御さんには、とても考えが深まる、なかなかの良書です。
茂木先生を筆頭に、脳科学的視点からのアプローチは斬新ですし、全体的に救われる内容です。
多様化が叫ばれて久しいです。不登校の理由も多様化しています。
それこそ、最近ですと、コロナも理由に挙げられますし、本書は2021年リリースなので、コロナについても触れられています。
多様化の本質っていうのは、マイノリティーの存在を認めることではなくて、マジョリティーも細分化して見てみると全て多様だから、全部マイノリティーで良いっていう話だと、私個人としては思っています。
学校に行くやつと行かないやつ。行かないほうが少ないから、目立つんだけど、学校に普通に行ってるやつらも、いろいろ普通じゃない部分はあったりするわけで。つまり普通って言う概念自体がないはずなんですよ。
学校に行くのが普通っていう概念があるから、行かないやつが普通じゃなくなるわけでしょう。
少数派のほうがまともであることって、世の中結構多かったりしますよね。
これは日本の学校制度の構造上の問題もあって簡単には変わらないですが、変わっていくと、私は信じています。
これは政治の力です。