「きみにもある いじめをとめる力」
表紙はちょっとダサいんだけどね、中身は非常に良かったです。
いじめっていうのは、いじめている人と、いじめられている人と、そのどっちでもない、傍観者と、大きく3種類いるんだけど、人数比で言うと、少なくてもいじめ初期の段階では、どっちでもないどっちつかずの、日和見菌みたいな人が1番多い。
そんな大多数の日和見菌たちがいじめの現場に遭遇したときに、どういった思いを持って、行動したら良いのかってことまで、結構具体的に書いてある。
いじめられている当事者がどうしたら良いかって本は結構あるんだけどね、実際にそのいじめ問題を解決しようと思った時、当人の負担は大きすぎて、周りの力が効果的に働くことも少なくない。
そう言う意味では、こと学校で起きるようないじめに関しては、関係ない人はいないってことなんですよね。全員が当事者。
表紙がダサいって言っちゃいましたが、イラストは敢えて外国人テイストにして、日本人にソフトに入りやすいように工夫されていますね。
ワコールとかの下着のモデルが外人だと何故かエロさを感じないのと一緒ねwww
こういう本ってとっても素晴らしいんだけど、1番読んでほしいいじめている側の人はこの本に辿り着かないんですよね。
アンガーマネジメントも、当人よりも、周りの人とか、意識高い系の人にだけ響いてしまうっていうあるある。
例えいじめが顕在化していなくても、気軽にこういった本を手に取って読めるような雰囲気作りはあっても良さそうです。
大人になって社会に出てもいじめの構造がなくなるわけではないですからね。