評価基準の大きなウエイトを、ペーパーテストが締めている以上、大事なのは、
①如何に時間内に問題を解くか
②如何に正確に問題を解くか
の2つに絞られます。
これは、学習の本質からはズレてくるわけですが、現行の基準に則ってやっていくことを前提とした場合、これは避けて通れません。
要は「スピード」と「正確さ」が求められるわけですが、前者のスピードを上げるための取り組みをする機会が、学生にとって少ないように感じます。
以前取り上げた100ます計算は、計算スピードアップのための良い教材ですが、100ます計算は基本的に1桁+1桁とか、1桁×1桁なので、あくまで超単純な計算です。
小学生の市販教材に、ワークと別にドリル的なものが多いのは、小学生のうちに計算力を身につけて欲しいという思惑があるのかもしれません。
中学に上がると、単純な反復練習をする時間がなかなか取れなくなってきます。
私は、小4~小6は公文式で計算スピードをしごかれました。公文は嫌々行っていたので辞めた時は肩の荷が降りたのを覚えていますが、幼少期ほど、反復練習は必要だと思います。
中学に上がると、まず「正負の数」で早速計算です。+−の概念が出てきますので一筋縄にはいかないのですが、計算練習を徹底的にやっておくことで、結構すんなり入れます。
出だしは非常に大事なので、特に数学はかなり力を入れて指導しています。
計算に不安がある方は、通常のワークと別に、中学生向けの計算ドリルを徹底的にやったほうが良いかもしれません。時間を測ってやることをお勧めします。
体制を変える人間になるためには、まずは現行の体制で結果を残すことも、重要になってきます。