「学校 日本のもと」
「学校」がどういう歴史を経てできたのかを子供向けに分かりやすく書いているのが本書です。
「何のために勉強するのか?」という命題に著者の齋藤孝氏は、
「自分の好きなことを見つけるため」と回答しています。
シンプルで良いですね。
好きなことを見つけるためであり、それを深掘りしようとした時に、理解力・計算力・観察力などが必要になってくる、それらが学校の勉強で身につくということです。
何のために?に対しての回答は一つじゃないし、どれが正解ってわけでもないでしょうから、良いと思います。
また、齋藤氏曰く、「教育」とは、「あこがれること」だそうです。
“なにかにあこがれるってことは、とてもステキなことなんです。いいなあ、という気持ちが、向上心を芽生えさせてくれるんです。”
とのこと。良いですね〜!まさにその通り!って思いましたwww
そのあこがれを感じさせられる人が学校の先生であってほしいと、齋藤氏は言っていますね。
逆に気になった点もいくつか。
ゆとり教育導入の目的を、単に詰め込み教育に対するアンチテーゼとして書いていたのは、ちょっと気になりました。まあ、大人の事情を正直に子供に伝えるわけにはいかないのでしょうが。。。
また、戦後の教育制度についても、戦前の軍国主義から民主化が進んだということだけで、まるで戦前が悪い・戦後は良くなったみたいな印象を受ける書き方も気になりますね。
WGIPのことまでは書かずとも、GHQのことは少しでも触れるべきだと思いました。
まあこの話は長くなるので、また別の機会に・・・
ちなみに本日7月26日はポツダム宣言記念日です。