「暴力ってなに?」
意外とこういうのが難しい。感覚的に善し悪しが分かっているものほど、いざ「それって何?」とか「何でダメなの?」と聞かれると答えに窮してしまう。
訳もなく人を殴るのは良くないこと。
じゃあ、やり返さないと命が奪われる状況で反撃で殴るのは悪いこと?
理由によって、殴っても良いときと、悪いときがあるの?
また、直接手を出さなくても、言葉の暴力ってのもある。
先日、安倍元総理が銃殺された出来事は、日本人なら誰に取ってもショッキングな出来事だったと思う。
そして、犯人の動機が日々具体的に分かってきた。
宗教団体への恨みから、その標的が安倍元総理に。
TVニュースのコメンテーターは皆、「理由が何であれ、やってしまった犯人が1番悪いことは大前提で」とう枕詞を忘れずに、犯人が犯行に至った止むに止まれぬ事情を報道する。
○ねしま社長の執拗な嫌がらせにより、青汁王子は自○未遂をした。
他にも、ネット上でのいざこざにより、中傷し合う場面はよく見るし、後を絶たないし、それを面白がってみる輩も大勢いる。※自分もその1人。
昔のようにいわゆる殴り合いの喧嘩は減ったかもしれないけれど、言葉での暴力から始まり、殺傷能力のある攻撃まで。
昔は、どれくらいの力で殴ったらどれくらい痛いとか、どれくらいのダメージを受けるかとか、経験的に、感覚的に分かっていて、殴り合っていたように思う。
今はその感覚がないから、軽はずみな攻撃で簡単に大きな傷をつけてしまったり、そんなシチュエーションを以前より多く見るようになった気がする。
暴力ってなに?
って結構深いテーマ。
これって、子供の頃からの家庭での教育が結構大人になってからの人格に大きく影響しているように思います。
今、夫婦で、家族で、話し合うべき、重要なテーマです。
安倍元総理を銃殺してしまった山上容疑者のことを、子供にどう説明しますか?