頭が良くなるインプット

「頭が良くなるインプット」

齋藤孝先生の児童向け書。

インプット&アウトプットが大事っていうけど、やっぱり最初はインプット。
良いアウトプットのためにはインプットが先に大事になる。

インプットの例として「勉強すること」を挙げている。
まさにそう。

これは持論だけど、インプットに大事なのは、どんな情報をインプットしたのかよりも、インプットするという行為自体に慣れることだと思う。
世の中には今やインターネットで簡単に手に入れられる情報もあり、人間1人の脳みそでは到底保管しきれないくらいの情報過多社会になっている。
そこから、如何に自分が必要としている情報にアクセスすることができるか。そしてその経験量は、情報量よりも大事になる。
情報はいつでもアクセスできるけれど、経験量は経験を積み重ねないと増えない。
何を学ぶかよりも、学ぶ経験量のほうが大事。

そして一つ気をつけたいこと。
それはインターネットでの情報収集。YouTubeでは見えないアルゴリズムにより自分が興味があるものが上位検索でひっかかったり、関連動画が上に来るようにAIによりなっている。
つまり自身のイデオロギーに近い動画が優先的にアップされるわけ。
それを広く一般的なものと誤認してしまうと、自分と同意見の人だけの環境に知らず知らずのうちに身をおいてしまうことになる。怖いのはそれを自覚のない状態でやってしまうこと。

だから自分はなるべく自分と考えや価値観が真逆の人の話をなるべく聞くようにしている。
喧嘩したいんじゃなく、世の中には自分と違う考えの人もいることを認識すること。
喧嘩は良くないが、ディベートは良いと思う。建設的な意見交換はより考えを深めることになるのでお勧めしたい。

子供たちも自分の意見が基本正しいと思いがち。自分と考えの異なる人を排他しがち。
自分の確たる考えは持つべきだが、自分と考えの異なる人の意見は、自分の意見を主張する以上に、耳を傾けたほうが良い。
本書の内容からはそれましたが、そんなことを子供たちに伝え続けたいと思った今日この頃です。